バッティングでスランプだと感じている人は読んでみてください。
私は小学校〜大学まで13年間、独立リーグで2年間、現在は社会人野球をやっています。
この記事を読めば、
スランプからの脱出方法
について、知ることができると思います。
野球選手とサラリーマンを兼任する私の経験と知識に基づく意見です。
私についての詳細は以下のリンクに載っています。興味がある方は覗いてください。
真剣に野球をやっていれば誰もが通るであろう道。特にバッティングで、何打席も打てないことが続くと、打てないどころかボールにも当たらない。ひどい場合はバットを振ることすらできない。前はこんなことなかったのに。そんなスランプの状態が辛いのに抜け出せない。沼にハマってしまっている。
私自身も野球生活でいわゆるスランプに陥った経験があります。その時は数試合で30打席くらい立って、1安打か2安打だったと思います。夢であって欲しかったですが現実でした。
今回はそんな自分の経験も踏まえて書きます。スランプで以前悩んでいた人、現在悩んでいる人、これから悩むかもしれない人に向けて、その原因と対処法について書きます。良ければぜひ参考にしてみてください。
スランプの原因と対処法
スランプに陥る原因3つ
1. 焦り
打てないことに焦ってしまうと、次こそ打たないと…という追い込まれたマインドになり、スランプに陥りやすくなります。打てない打席が続くと焦りが出てくる気持ちはわかります。特に野球はチームスポーツなので、自分が打てないという焦りに加え、チームに迷惑をかけてしまっているという焦りも生まれてきます。ただ、バッティングは水物とも言われるくらいなので、打てないことが続くこともザラにあります。しかしそこに過剰に焦りを生じてしまう人は、スランプに陥りやすいです。
2. 考えすぎ
考えすぎてしまう人は、スランプに陥りやすいです。後にも関係あることを書きますが、考えれば考えるほど体は動かないからです。練習の時であれば何か考えて練習することが、上達へ向けて優位に働いたりします。しかし、試合は考えていたら動けません。考えることは良いことのように思われがちですが、何事も考えすぎるのは良くないし、考えすぎるタイプはスランプに陥る場合が多いです。
3. 崩れ
シンプルにフォームやスイングが崩れてしまっているパターンです。バッティングはとても繊細なので、ちょっとした変化がスイングを大きく崩してしまうことがあります。大体の場合は調整してすぐに改善することができるのですが、先ほどあげた、「焦り」や「考えすぎ」というのが重なったりすると、どんどんフォームを崩して、迷走状態になってしまいます。「スランプに陥ったから崩れる」という場合もあるのですが、ちょっと変えてみようという変化がスランプに陥るきっかけになることもあるので、原因としてあげておきます。
ではこれらを踏まえて、今度は対処法について述べていきます。
対処法①:大胆に変える
スイングが崩れてしまった時や感覚がおかしくなっている時、どうしても「前の良かった時みたいな状態に戻そう」という考えになってしまいます。ですが経験上、戻すより大胆に変えていく方が復調しやすいです。
そもそも感覚自体、その日その瞬間ごとに変わっていくものです。そのため、良かった時のフォームやスイングに戻しても、それが今現在の感覚には全然合わなかったりします。感覚が合わないのに以前の状態に戻すことを求め続けると余計におかしくなって、スランプが長引きます。なのでその場合は、思い切って大胆に変えてしまう方が良いです。フォーム・スイング・意識など、どんな事でも。
戻すことに執着しないで、「前はこれが良かったけど今は違うんだなあ。」くらいに捉えてしまう方が良いです。
落合博満氏も、「毎回同じフォーム、同じスイングで打つことはなかった。その日の状態、相手の特徴になどに合わせて微調整をしていた。」という旨のことを話しています。超一流選手がそう話すくらい、バッティングは常に変わっていくものです。
フォームが崩れてスランプになっているなと感じる人は、動きの面でも意識の面でも良いので、一旦ガラッと変えてみることが、改善につながることが結構あります。
対処法②:エンドランで打つ
スランプに陥ると、打席で甘いボールにも全く手が出ない状態になることがあります。打てないことが続くと、打ち損じを恐れて打つことに慎重になってしまいます。結果、体が固まってしまって、「頭では打つべき球だとわかっているけど反応できない」というような感じになります。
そうなった時はランナーの有無に関わらず、エンドランだと思って打ちにいくことがオススメです。エンドランだと思えば、来る球を見逃すという選択肢が消えるので、打席での迷いが消えます。また、エンドランだとどんな球でも対応してボールに当てないといけないので、自然とタイミングを早めにとります。
迷いもなく、タイミングを早めにとって打ちにいける。これができるとピッチャーのボールに対してなかなか良い入り方になります。実際プロ野球でも、沼にハマっている選手に対してはわざとエンドランのサインを出すという話を聞いたことがあります。
なので、バッティングが全然ダメな時はエンドランをしてみるのも良い解決策です。
対処法③:守備練習をする
守備練習の大きな目的はバッティングから離れる事です。悪い結果が続くと、どうしてもその事ばかりを考えてしまうので、一旦バットを置いて守備練習をするのも良いです。悪いイメージがバッティングについてしまうと、それこそスランプから抜け出せなくなります。
野球はバッティングだけじゃないので、打てなかったとしても、守備一つでも貢献できていればOKです。守備はスランプがないというくらいなので、バッティングと違ってやればやるほど必ず上達します。守備が得意な人はそのまま守備力で貢献。守備が不得意な人は苦手分野を克服して守備で貢献。悪い状態の時はそれだけでもできれば大丈夫というマインドを持って、バッティングから一旦離れてみるのも良いきっかけになります。
対処法④:アドバイスは鵜呑みにしない
スランプの時に、他の人のアドバイスを求めるのは全然OKです。ただ、何事もですが最終的に答えは自分自身で見つけるものです。どんな人のアドバイスや指導を受けても、最終的には自分の身をもって、自分の感覚で、自分に落とし込まないといけません。
スランプの時は良くも悪くも、色んなアドバイスを受けると思います。色々言われていると、自分のやっていること、考えていることを全否定してしまいそうになりますが、その中でも「自分に合う・合わない」をしっかり選ぶことが大事です。全てのアドバイスを鵜呑みにして、それ通りにやり続けても結果が良くならない場合、それは誰のためにやり続けているのかわからなくなります。人のためでも、自分の保身のためでもなく、自分がより上手くなるためにアドバイスは求めましょう。
アドバイスを必ずしも鵜呑みにする必要はないです。
対処法⑤:頑張りすぎない
不調が続くと、不安になるし、焦るし、色んな原因を考えて苦しむと思います。必死になって。
調子が悪い時に、ピッチャーの人にこう言われたことがあります。「全然打ててない時、必死になってるヤツほど分かりやすいし、投げやすいで。逆に全く打ててないのに、淡々と来られる方が今度は打たれそうな気がして慎重になるで。」
そう言われた時になるほど。と思いました。必死な感じ、頑張りすぎている感が相手にピッチャーとって「投げやすいバッター」として伝わることもあります。
また自分の経験で、「コンディションが良くて頑張れる時」よりも「体調が悪くてそれどころではない時」にむしろ良いパフォーマンスができた、ということもあります。
もちろん結果が出ないからこそ頑張るし、必死になるのであって。苦しんでいる時に楽に考えることができないのもわかります。ですが、自分が「のめり込んでいる感じ」の時から一歩引けた時に、スランプ脱出の手応えを得られたりします。
頑張るけど頑張りすぎない。よくわからないことを言って終わりたいと思います。
まとめ
今回はバッティングでスランプの人に向けて、その脱出方法についての自分の意見を書きました。
まとめると、スランプを脱出するためには以下の対処法があります。
②エンドランで打つ
③守備練習をする
④アドバイスは鵜呑みにしない
⑤頑張りすぎない
苦しんでいるのは戦っている証拠だと最近ウワサで聞きました。乗り越えたらレベルアップ間違いなしなので、自分を信じて頑張ってください。この記事が参考になれば幸いです。
また書きます。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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